診療方針
細胞療法 (Cell Therapy) とは、従来の移植療法も含め、既存の薬物の代替としてヒトの細胞や、組織を体外で加工して治療に用いる治療法の総称です。当科は、がん治療の一環として細胞療法に特化した診療科として、平成27年1月に新設されました。副作用が少なく、ご高齢の患者さんでも安心して受けられる治療をするために、最先端の診断と治療を目指して、スタッフ2人(医長1人・医師1人)で診療にあたっています。現在特に力を入れているプロジェクトは、九州がんセンター、東京医科歯科大学、九州大学で共同開発した成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)に対する治療用ワクチンで、日本医療研究開発機構の委託事業として平成27年3月から治験の登録を開始しました。また、ATL発症の予備群であるHTLV-1キャリアの方のための外来も行っています(HTLV-1:ヒトT細胞白血病ウイルスI型)。ウイルスで発症する病気のこと、感染予防などのご相談に専門家が対応しています。